最近見た映画(『夜よ、こんにちは』『未知との遭遇』『宇宙戦争』…)

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6月に入ってから布団に寝っ転がりながら映画を見始め、半分ぐらい見て寝る、翌日続き見る、みたいなことをおこなっており、なんかまあぼんやりと、いいのかなこんなんで、というレベルでぼんやりとしながらいくつか見たので短い感想というかメモ。しかしなんのために。

 

夜よ、こんにちは(マルコ・ベロッキオ、2003年、イタリア)
冒頭の花火、野外の昼食会のときの歌、女の見せる涙、監禁されたアルド・モロの見せる強い表情、そして明け方の彷徨。実際に起こったこと、起こり得たこと。人間である限り、決断にはいつでも逡巡や反対が潜むこと。

 

未知との遭遇(スティーヴン・スピルバーグ、1977年、アメリカ)
子どもたちの生気を失った立ち姿。そのとき人間と幽霊の境がなくなること。トンネルの中の運転の画面に唐突に宿るなんか車が猛々しく走ってるなーって感じ。走るもの。激突。
人間の消尽がアメリカではUFOに帰されるのに対して日本だったら神隠しの話になるんだろうなーというなんか規模感のギャップ。別にいいんだけど、UFOの方が楽しい。
未知とのコミュニケーションが音声という太古のものでおこなわれること。実に祝祭的だったこと。宇宙人とのダンス。

 

L.A.コンフィデンシャル(カーティス・ハンソン、1997年、アメリカ)
DVDのメニュー画面がちょっと佳境すぎるだろその場面、というところを映していること。ワクワクドキドキしたいんです、今晩は、という気分に沿った映画だったこと。とても満足したこと。最後の眼鏡のあいつの判断が大好きです、その計算高さ、最高です、ということ。

 

モールス(マット・リーヴス、2010年、アメリカ/イギリス)
なんか勝手に『青の炎』的な(これ私大好きなんだけど)好きな子が家庭の事情で悪いことやっちゃったー、でも大好きー、みたいな暗くて悲しい話だと思ったら、そうには違いないんだけど直球のヴァンパイア話だったのでびっくりしたこと。クロエなんとかちゃんの老化が激しくて恐ろしくなること。成人したらどんなふうになるのか、けっこう怖いなと思うこと。
それにしてもなんか本当にどうでもいいの見ちゃったなと思ったということ。

 

宇宙戦争(スティーヴン・スピルバーグ、2005年、アメリカ)
やっぱり最高だったこと。息子のロビーが西武の涌井に見えたこと。


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