きたみりゅうじ/フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

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フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

ピンチョンを読んだあとにこれ、というのも非常に格好がつかない思いでいっぱいだし、読み終わってからはまたアンディ・クラークの『現れる存在』を読み進めているのだけど、だからといって「ピンチョンと身体性認知科学のあいだにこれ挟む感じ、なんか絶妙なバランス感覚だよね」とか言うつもりは毛頭ない。できるならば読んでいるだけで「なんだか賢そうだね」と言われてもよさそうな、高尚な感じを装えそうな本だけを読んでいたいものなのだけど、こういうものを読むことがあるのもやむを得ない。

なんせ、あれは先週の休みの日だった。午前中に税務署に行く用事があって、そっかー、そろそろ確定申告だよな、と思い、そのあとにアホみたいなことに更新を忘れて失効させてしまった運転免許証を再取得しに運転免許センターにゆき、2時間の講習を受けた。その間ずっと今年発生しそうな税金の計算をしていて、何度計算しても、「え、こういうレベルで取られちゃうの、税金」というので焦りに焦り、お金のことが頭を離れない。

そんな夜、本屋に行ってこの本と、『【新版】フリーランス、個人事業、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。』『完全レベル別 30代~50代のための海外投資「超」入門』を買った。「うわー、この人お金のことで頭いっぱいだ」と店員に思われるんだろうなと思いつつも、「だって、いっぱいなんだもん!」と思ってレジをやり過ごした。エロ本の正しい買い方的な感じで4冊目にゼーバルトとか入れておいたら気が楽だったかもしれない。「どうだ、金金金(エロ本エロ本エロ本)だと思っていたら最後にこれだ、どういう客だかよくわからなくなっただろう」という。(それにしても申告節税本の2冊はともにタイトルが句点で終わるけれども、なんかこの感じはなんなんだろう。句点で何かが和らぐような感じがあるんだろうか。少し気持ち悪い)

 

それで、この本ですが、たいへん読みやすく、大方は知っていることではありましたが、いくつか「へー」ということもあり、わりと勉強になりました。消費税のこととか、いろいろと考えなければいけないことは山積です。今はわけもわからないままに帳簿をつけて申告をしておりますが、いつか、少なくとも「こんな感じで正しいのでしょうか」ということを確認する意味でも税理士の方に相談を仰いだほうがいいかもなと思いました。読んでよかったです。


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